スポンサーリンク
各写真用紙サイズの寸法のまとめです。
サイズの名称 | 寸法(mm) | 縦横比率 | 備考 |
---|---|---|---|
DSC | 89 x 119 | 1 : 1.34 | コンデジのアスペクト比と同じ |
L判 | 89 x 127 | 1 : 1.43 | 最もポピュラーなサイズ |
はがき | 100 x 148 | 1 : 1.48 | 官制はがきと同サイズ |
KG判 | 102 x 152 | 1 : 1.49 | 海外では最もポピュラー |
2L判 | 127 x 178 | 1 : 1.4 | L判サイズの2倍 |
キャビネ | 130 x 180 | 1 : 1.38 | モノクロ手焼き時代からのサイズ |
六切 | 203 x 254 | 1 : 1.25 | モノクロ手焼き時代からのサイズ |
A4 | 210 x 297 | 1 : 1.41 | 写真、ドキュメントにも一般的 |
四切 | 254 x 305 | 1 : 1.2 | モノクロ手焼き時代からのサイズ |
A3 | 297 x 420 | 1 : 1.41 | 写真、ドキュメントにも一般的 |
A3+(ノビ) | 329 x 483 | 1 : 1.47 | 比較的新しい写真サイズ |
半切 | 356 x 432 | 1 : 1.21 | モノクロ手焼き時代からのサイズ |
A2 | 420 x 594 | 1 : 1.41 | 写真よりドキュメントで一般的 |
全紙 | 457 x 560 | 1 : 1.23 | 旧来の原紙写真サイズ |
大全紙 | 508 x 610 | 1 : 1.2 | 旧来の原紙写真サイズ |
全倍 | 600 x 900 | 1 : 1.5 | 全紙の約2倍 |
写真用紙のサイズは時代の変化、カメラやプリンタの発展に合わせて新しいサイズが設定されたり、古いサイズが消えていったりという風に移り変わっていっています。
中でも、
1.普及タイプのサービスサイズが変化してきたサイズ
2.モノクロ手焼き時代からの旧来のサイズ
3.家庭用インクジェットプリンタの登場により一般的になってきたサイズ
これら3つのタイプが混在、共存しているのが現在の写真サイズといったところではないでしょうか。ざっくりとですが、タイプ毎に下記に記載していきます。
写真印刷の初期の頃には、Aサイズ(64×89mm)、Bサイズ(89×89mm)、Cサイズ(69×89mm)の3種類を普及サイズとして定めていましたが、
後に、より大きな写真を求めるユーザーに対応するため、Dサイズ(89×127mm)、Eサイズ(82.5×117mm)、Fサイズ(76mm×106mm)が追加されました。
1970年台の「サービス判」の標準は、Eサイズ(82.5x117mm)でした。
やがて自動写真処理機(QSS)が開発され、それまで手作業で行っていた「引き伸ばし」作業が町の写真屋さんでも自動化できるようになると、「サービス判」の標準はより大きな「Dサイズ」へと移りました。
「Eサイズ」に比べて少し大きめのサイズということで「L判(Large)」と呼ばれるようになり、「Dサイズ」という規格名称も一般に分かりやすい「Lサイズ」と改称されました。
キャビネ、六切、四切、半切などこれら写真サイズは全紙サイズの用紙を幾つに切ったかに由来しており、写真サイズの名称の中で、“切”(せつ、きり、ぎりと読む)というものがあるのはそのためである。
その後、写真店で自動写真処理機(QSS)が普及してきてからは、欧米のインチ(1 inch = 25.4mm)に基づいた写真用紙サイズが一般的となったが、4inch(102mm)、5inch(127mm)、6inch(152mm)、8inch(203mm)、12inch(305mm)幅のインチサイズロールが自動処理機での主流であったため、引き続き、六切(203x254mm)、ワイド六切(203x305mm)、四切(254x305mm)、ワイド四切(254x365mm)などは一般的な大伸ばしプリントサイズとして認知され続けてきた。
デジタルカメラ、自宅インクジェットプリンタの登場以降、写真店にフィルムや画像データを持ち込まずに、自宅インクジェットプリンタを使用し写真をプリントするというトレンドが新たに誕生した。
インクジェットプリンタは、コピーなどオフィスのドキュメント用途として先行普及したため、A判サイズのプリントなどがベースとなっている。
また、元々は縁なし印刷のできないプリンタが多かった時代に、A3サイズ全面のプリントを作りたい時に余白を切り落として使うという目的からA3+(ノビ)サイズが設定された。